あ~る・で子の観察日記

やあ。今日も愛機の轟天号であっちにいったりこっちにいったりしています。

一緒に本を読みましょう。近藤千恵著「すてきなお母さんになるシンプルな3つの方法」 親業 マンガ 3章と感想

おはこんばんちはならー!

あ~るで子です。

 

おひさしぶりー!

 

さて、本の続きを読みましょう。 

 かなり前に1・2章を読みました。

www.r-deco.tokyo

 

 

さて、3章から、ご一緒に続きを読みましょう。

 

 

3章「勝負なし法」

勝負なし法ってな~に?デーモン・コアくんってな~に?

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デーモンコアくん (でーもんこあくん)とは【ピクシブ百科事典】 (←超お勧め)

それは、個人間の「対立」を解く方法のことです。 

ちょっと復習。

1章 子どもの心を開く「能動的な聞き方」

2章 親の思いを伝える「わたしメッセージ」

ここまでで、子どもの気持ちに耳を傾け、コチラの気持ちを伝えました。

 

さて、二者間の折り合いをここでつけたい

どちらの主張もゆずれない何かが埋っているでしょうから。

この対立を、いかに解決するか。その方法です。

 

親業創設者、トマス・ゴードン博士は

対立の解決の仕方から、親を3つの型に分類しました。

親が勝つ型

親が負ける型

2つの型の間を動揺するウロウロ型

 

どれもすべて、勝ち負けがハッキリしていて、不満が残りそうです。

 

 

親業では勝負をつけないで親子が共に満足すための方法=「勝負なし法」を使います。

まず、親・子どもの両者間で、

この「勝負なし法」を使って解決しようよ、という合意を形成します。

両者納得の上で、6つの段階を踏んでいきます。

①問題を明確にする

②考えられる解決策を一緒に出す

③解決策を評価する

④双方が納得いく解決策を決定する

⑤解決策を実行する

⑥結果を評価する

 

親タイプ3種 実例で見てみましょう

本書には「朝、自分で起きられない」子どもと、親のやりとりが例としてありました。

 

ここでは、勉強にとりかかるときに気分が乗らないぴーたろうと、

はやくやっちゃえばサッサと終わるのに、と思っているで子のやりとりをあてはめてみましょうか。

 

親が勝つ

で子「うるさいやれ💢やらんで苦しいのは君だぞ。

うだうだ言っているこの時間が無駄なのでやれ、今すぐに取りかかれ」

 

ぴーたろう「ヤレヤレ言えばいいだけのママはさ!!!楽ちんでいいよね💢

はいはいやれば良いんでしょ!?やりますよやりますやりますー!!!」

 

→ぴーたろうから激しい恨みを買います。

強く親に反発する子になるか、親の言うことに依存するタイプになりそう。

 

子どもが勝つ

で子「宿題間に合わないかもよ?やったほうがいいんじゃない?」

ぴーたろう「今日は絶対にやりません💢テコでもやりません💢

成績なんてどうなってもいいし、なんでぼくばっかり勉強勉強勉強!!!」

で子「そんなにイヤなら仕方ないかー。ケンカしても良いことないしなー」

 

 

→言っても無駄だな、と、で子がぴーたろうに関わろうとしなくなる未来がくる。

親が折れるのを知っているので、自分の我儘を押し通そうとする子になりそう。

 

勝ったり負けたりの動揺型

→戦いの行方が不明すぎて、毎回全力の戦いになるのでは!

 

一番多いのは動揺型で、親子間で毎日毎日真剣勝負。

戦いの回数が多いと主張に一貫性を持たせるのも大変。

親も口先八丁で勝つために大人げない事を言い出しそうだし、

長期的に見て親を信頼してくれるかどうか謎。

 

勝負なし法

まず、ケンカしてもなんだか不毛なので、

話し合いで解決したいよね、っていう合意をぴーたろうとする。

この合意が大切らしい。

 

それから、順に話し合っていく。

具体的手順

①問題を明確にする

・勉強に取りかかるのにハードルを感じているが、やらないつもりは実はない

・乗らない気分で勉強をしても捗らないのが予想されてやる前から辛い

・弟が近くで遊んでいる中、僕は勉強しなければならないのが辛い

・ぴーたろうのためをおもって、宿題の締め切りに間に合うように声をかけているが、その声がけがきっかけでケンカになるのは馬鹿らしい

・じつは取りかかってしまえば予想よりはやく終えることが多いので、とにかく取りかかってみて欲しい

 

②考えられる解決策を一緒に出す

1、気分を逆なでしない言い方で「そろそろやってはどうか」と声をかける

2、自分から取りかかる

3、弟は別の部屋で遊ぶ

4、弱音を吐ききったら取りかかる

5、宿題はやらない事とする

6、宿題にかかる時間を予想して、細分化しスケジュールを組んで見通しを立てることで取りかかる前にうんざりしないようにする

7、なんか甘いものをお口に入れてあげる

 

③解決策を評価する

1、P✖逆なでしない言い方などない

   R△なんか呪文を考えてはどうか

2、P✖それができないから話し合ってるんだろ💢

   R✖それな

3、P✖Qを思い通りに動かせるとか思っていない。あいつはついてくる。どこまでも。

   R△Qがついてくるのは残念ながら仕様です。遊ばなければ良いのでは?Qにも課題を与え同じ時間に学習させれば良い。

4、P✖弱音を吐いているうちに一層怒りがこみ上げてきて制御がむずかしい

   R○面白そうなので弱音には修造的な反応をしてあげます

5、P✖さすがにそれはない

   R✖それな

6、P△計画を立てても良いが、計画が計画通りに行った事など無い

   R○遊びの計画は上手に立てられるのだから、学習の割り振りくらいできるはず

7、P○おいしいものがいいです

   R○なにもお砂糖を口にぶっ込むとは言っていない

 

④双方が納得いく解決策を決定する

3・6・7を採用。

3、弟にも学習課題を課し、ともに学習時間とする

6、まずは短期的な、いずれ長期的な計画を立て、差分を修正し、再計画で回せるようにする

7、おいしいおやつをあたえます

 

⑤解決策を実行する

きゅーたろうには、ちょっと歯ごたえのある賢くなるパズルを、ノってきたら他のちゃんとしたお勉強を、

ぴーたろうは塾の宿題や学校の復習を、

タイマーを使ってお黙りタイムを設定して行う。

 

勉強開始前にすこし、甘くて美味しいものを与える。

 

おやつを食べながら、計画を立てる。

計画を立てる時間を無制限にするといつまでもいつまでも計画を立てるので、

10分でやることを書き出し、予想時間をもとに計画を具体的にする。

やれた時間も記入し、宿題にかかる時間の目安を本人が把握する。

反省を活かし、以降の計画を立てる。

 

 

⑥結果を評価する

 

 で子

・怒らなくても良いのは快適

・どうやら、やらないわけではないし、やらなきゃいけないのは分かっていたけど、タダ愚痴を言いたくて言っていただけなのに私がうかつに反応したことで超ネジレタのがわかった

・これはわたしの話の聞き方が不十分だったんだと思う

・自分で計画・自分で実行だと、人のせいにできないので比較的きちんとやるようだ

・後ろめたいところを正義漢ぶって正論をたたきつけられたら私でも怒ることを失念していた

・洗濯物をたたむのは気が進まないもんねぇ(洗濯物の山を見つめながら)

 

ぴーたろう

・プラモの時間を捻出するためなら仕方ないから計画もするし、仕方ないから宿題も復習もこなす

・「今やろうと思っていたのに言われるとやる気無くす」という言い訳ができないのは惜しい

・やろうと思っていたのに言われると、本当にムカつくし、やる気がけし飛ぶのはわかってほしい

・きゅーたろうが早く終わるととてもちょっかいをかけてきてメンドクサイので教材のおかわりか、ひとりで遊べるゲームの許可をして欲しい

・ケンカしてからの勉強よりも、気分良く取りかかれるし、やってみると予想よりは辛いと言う事も無かった

 

 

 

勝負なし法が自立性を育てる

親子で話し合って決めた事ですから、とうぜんぴーたろうの意見も中に入っています。

親から一方的にああしろ、こうしろ、と言われて動くのではない。

一緒に話し合い、自分の意見も採用されて決めた行動なので、

自分が考えて、自分が決めたことです。

親が考えて、親が決めたことをやるのではない、手応え、心地よさ、やれた感。

そういうものが果実なのでしょう。

 

いまは計画も上手く立ちませんが、

こうして、自分で改良して試行錯誤し、いずれできるようにするには、

親の横やりはお邪魔です。

 

それをなによりも親が分かる事。

「良かれと思って」邪魔をしないこと。

わたしの場合は、そこがキモっぽい。

 

勝負なし法実例集

・勝負なし法の実例集(良い例)

  スーパーでいつも何か買ってとせがまれる 

  子ども3人でヨーグルト2つ。どうする?

  友達と遊ぶか耳鼻科へ行くか

  親は展覧会、子どもはこどもの城

  話し合って家事を分担

 

・・・・・・などの事例を通じた実際の声がけの具体例が紹介されています。

漫画で紹介されているのでわっかりやす~~い!

  

・勝負なし法のよくやるまちがい例

子どもが自分で起床できない例をもとに、親子の話し合いを偽装した親の一方的なやり方が紹介されていて、とても心にグッときます。

やりがち。超やりがち。よくやるやつ。

 

5才の子どもにも立場がある

晴れた日は、外で遊ぶことを約束していた5才娘が、

友達を家に呼んでリビングでおもちゃを出し放題広げて遊んでいる。

つい、友達の前なのに、

「おもちゃを片付けて外で遊びなさい」と怒ってしまった。

そうしたら5才娘が

「私の立場はどうなるのよ」と言った。

 

よりによって母親に友達の前で、面子を潰された5才娘。

いまは一方的な力関係だけど、いずれ5才は大人になる。

娘に親の面子を潰される日が来るかも知れない。

 

だからこその「勝負なし法」。

 

 

「すてきなお母さんになるシンプルな3つの方法」より要約

 

そもそも、5才の娘のメンツについて、我々親は考えをいたしたことがあるだろうか

 

でも我々のメンツについては無意識に、意地でも守る。

 

この不公平感に、親の立場から気づく日がはやく来るのか、遅いのか。

そんな日が来るのか、来ないのか。 

 

われわれの、と言っちゃアレですけど(まきぞいかましてごめんなさい)、

その辺に良くいる大人の共通認識としては、

子供の意見をこういうカタチで尊重できている人はかなりの少数派に感じます。

 

子どもにこえをかけるとき、

「(子供に今言ったような)その言い方で同僚や友人に言うだろか」(いや、言わない:反語)

というポイントを思い出すだけで、

大分、独りよがりな親からの脱却ができるような気はします。

 

子供の「人生の所有権」尊重していますか?

 

これはTwitterで仲良くしていただいている方(トムさん:ブログ超面白い)

t-and-j.hatenablog.com

リツイートですが、

こちらの記事、

style.nikkei.com

この内容は、私が塾の保護者会で何度も聞いた内容と、

塾の面談でもワンモアセット、先生にこすらせてしまった内容でした。

 

失敗という経験を、子供から横取りするんじゃないよ。

先回りって、つまり経験泥棒だよ。ってことです。

 

さて、本から引用と要約を。

親業の基本的な考えの1つは「人生の所有権」という言葉で示されます。

自分の人生は自分が所有するのであって、例え親であっても、子どもの人生の所有権を侵してはならない。

 

子どもが自分の人生を所有するのであって、その人生の問題を子供自身が解決できるように

「生きる力」= 自分の行動を自分で決定し、その結果を自分で引き受ける力

      = 自主性、自発性、自己統率力、他人との今日完成、協調性

といったものを子どもの中に育てていくことが、親にできることであり、すべきこと。

 

子どもの人生の問題を子どもに変わって親が決定を下していくことは、本当に子どもを助けることにはなりません。 

 

ところが、コレが難しい。

自分の分身としての子どもは、親の側からは離れがたく、

親自身の、自分の失敗を踏まえ、

より良い選択肢、良い決断を子どもにとって良いものだと信じて

口を出し、手を出し、指導する。

 

子どもに任せることができず、子どものチカラを信じず、

良かれと思って、子どもの人生の所有権を侵害(=経験を泥棒)してしまう

 

結果、子どもは他人から与えられたことはきちんとできるけれど、

主体的には何もできない、指示が無いとなにもできない子になってしまう。

 

自分で判断する機会、

自主的に考え、行動し、その責任を取る機会を与えられないが故に、

その能力が育たない。

また、だからこそ、親がさらに手を貸してしまう。

 

この親子関係の悪循環を断ち切るには、

親の考え方、親の従来の行動をあらため、

新しい行動パターンを手に入れないといけません。

 

ところが、長年かかって作り上げた

この状態に、変化を取り入れるのは簡単な事では無い。

親の意識的な努力や、訓練が無いと難しい。

 

そんな親の変化を促すための援助が親業である。

 

「すてきなお母さんになるためのシンプルな3つの方法」より引用と要約

 

 

この本で、多分一番いいたいことが、このコラムの内容なのだと感じました。

 

 

わたしは、

ぴーたろうやきゅーたろうよりも、

控えめに言っても30年ほど長い人生経験があるので、

当然、彼らより優れた選択ができますが、

「あえてそれをしないで、見守る待つ力」が全く無い。

 

ここまで転ばぬ先の杖役をじゃんじゃんバリバリしてきてしまった。

 

コケそうなので、サポータを装着させ、ヘルメットを被らせ、

危ない石ころが彼らをコケさせないように、カーリングよろしく行く道をきれいにし、

先を歩いて舗装にほころびがあればベニヤ板で塞ぎ、

坂道の前では大八車にのせて運んじゃう。

 

体が大きくなるキノコと、火の玉が投げられるようになるお花はふんだんストックし、

うっかりダメージを食らうたびにキノコをおくちにネジ込んで、

1回も死なないようにステージをクリアさせる。

 

私が死んだらこいつら丸腰じゃないですかー

 

私が居ないときにコケたら、それが彼らにとっての人生初のコケで、

上手くコケられなかったら、

ここまでソコソコ高速移動してきたんで、大怪我なんじゃないですかー

 

 

さすがにそれはマズい。

 

 

「手を貸さない援助」

これを4月中旬の塾の面談で自覚させられるとは。

丸腰のボンクラボンボンをウキウキと育成していた私は、

大変自我が揺れましたよマジで。

 

だって、良かれと思ってやってたもん。

子どもに良いと思ってやってたもん。

 

でも言われてみればそりゃそうだの話。

 

そして、つつにも超言われていた話。

なまじっか気がきくから全部先回りしちゃう。

そういうとこ良くないぞ、って言われていたのに。

気がついた部分は全部先回りしたからね!!えっへん。

 

 

えっへんじゃねーよ・・・・・・ってはなしですよ・・・・・・。

 

 

超長いなここまで6000字あまり。

最後の4章はまたそのうち!

 

んじゃまったねー!